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Q:故郷の味

故郷の味が懐かしくなったことありませんか?
忙しい日々が続く中、ちょっと立ち止まって、自分の故郷の味、故郷の食材、田舎に住むおふくろの味、そんなことを思い出してみませんか?
恰好つけて言うと「ソウルフード」、つまり、それぞれの人にとって忘れることが出来ない食事だったり、「魂の味」だったり、そんなことを考えると、食事に対する考え方が変わったり、食事の新しい一面が見えたりすると思います。
なにより、食事を大切にするようになる、ただの食いしん坊だった私の場合は、あきらかに変わりました。


料理Q&Aに書くテーマじゃないような気がしますが、このテーマだけは、ここに書きたいと思ったのです。


私は、戦時中に広島市内で生まれました。
東京で育ちましたが、学生時代、夏休みになると、父の長兄の家に帰省していました。
伯父は医者でしたが、この医院で働いていた人の中に、実家が瀬戸内海で牡蠣の養殖を営んでいる女性がいました。彼女は今も健在です。
毎年冬になると、ここの牡蠣を送ってもらっていましたので、伯父の家とこの牡蠣業者との付き合いは約70年近くになります。
もともと食材には恵まれている地域ですが、私にとっては「冬の広島の牡蠣」こそが、「故郷の味」の代表格です。
年の暮れと、年が明けてからと、常にこの2回、故郷の牡蠣、それも同じ牡蠣棚の牡蠣を送ってもらって、堪能しています。


この牡蠣、私にとっては自慢の牡蠣ですので、陸前高田に住む大切な友人が3.11で被災した冬、美味しいものが大好きなこの友人に広島の牡蠣を送ろうと思って電話をしたのですが、その時の彼の返事には泣かされました。
「俺にとっては、三陸の牡蠣が俺の味なのよ。震災後すぐに、広島の牡蠣養殖者が、種牡蠣と棚を三陸の業者に送ってくれたんだけど、それが三陸の海で育ってもう食べられるのよ。俺はやっぱり目の前の海で育ったこの牡蠣を食べるよ。」
という返事です。
自分の生まれ育った場所を誇りに思う気持ちがじーんと伝わってきました。
種が同じでも、海が違えば味は違います。
食材は、海、土、太陽の力、自然の力で育てられます。
だから、その土地その土地の食材、味があるってことですね。
申し出を断られてなお嬉しい、自分が生まれた場所の味を大切にする人の気持ちを知って嬉しい、そんな気持ちを味わった電話でした。


昨晩、年明けの広島牡蠣を、友達も集まって堪能しました。
この時期は結構大きく育っていますが、まさに瀬戸内海の味、広島の味です。
全て殻つきでしたので、今回は「生牡蠣」と「蒸牡蠣」です。


いずれ「蒸料理」について書くことがあると思いますが、蒸牡蠣、最高でした。
旨みが凝縮され、火の入り方もばっちり、言うことがありません。


日本中、季節ごとに、どの土地にもその土地だからこその食材と、食べ方があります。
自分の食のルーツ探し、これはなかなか楽しい作業なので、是非お勧めします。
当たり前すぎて気が付かなかったことが、見つかったりすることもきっとあるでしょう。
そうした食材を、故郷の料理法で作り上げ、家族で一緒に食べるなんて最高じゃないでしょうか。
当然、親から子に話すこともたくさんあるでしょう。
家族が一緒に、同じメニューを食べながら、都会に移り住んだ方なら親の故郷のことを子供に沢山話すことが出来る。
生まれ育ったた場所に住んでいる人は、その場所をもっと掘り下げることが出来るし、見直すこともできるでしょう。
家族が、別々の時間に、別々のメニューの食事をする家庭が増えたと聞きますが、やはり、同じメニューを全員で一緒に食べる、これは良いものですね。
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